このキリムは、ROGOBA KILIM(ロゴバキリム)です。
ROGOBA KILIMは、トルコの最も優れた現在の織り手が、時間をかけて丁寧に紡ぎ染めた良質なウールをセンス良く織りあげた、表情豊かなキリムです。
特にウールの糸は、現在では大変珍しい木のコマを用いた素朴な手紡ぎで、色は草木染めされています。
その草木染めの色は、化学染料とは異なり、例えば同じ“緑”であっても、落ち着きがあり、ロゴバキリムの最大の特徴である文様に合わせセンス良く表現された『アブラッシュ』(糸の色の濃淡と太さの大小がつくり出す織りの風合い)が、地模様の中に織り込まれ、心地良い豊かさを感じさせます。
ところで緑色は、単独の草木からは染めることが出来ないため、藍色と黄色の二度染をして望みの色をつくります。その際、藍色と黄色のバランスが様々な緑色を生み、織り手はそれらの緑色の糸を自分のセンスで豊かなアブラッシュとして表現します。
特にこのキリムには色々な緑が使われていて、シンプルでありながらもとても豊かな表情を持っています。
このキリムのデザインは、“幸せの在りかを指し示す矢印” の集まりである“Saff(サッフ)”と呼ばれる伝統文様が、現代的にデフォルメされ描かれています。これは「人々が幸せな方向へと導かれるように」との願いが込められた文様で、大自然の中で生活する遊牧民にとって、迷うことなく常に正しい方向・進むべき方向“幸せが見つかる方向”を知ることは、非常に重要なことなのです。
サイズ的には、ソファーの前や一人掛けチェアなどと合わせてお使いいただくか、玄関マットや床に置く絵、壁に掛けるタペストリー(壁掛け)としてお使いいただけます。
※ どのような“ROGOBA KILIM”がご自宅に合うのか迷われている方は、ぜひお気軽にROGOBAのキリムラグコーディネーターにご相談ください。