敷物について

敷物について

 

敷物はインテリアにおいて、重要な役割を果たしています。

敷物には、①空間全体または一部の床を覆い、足音を和らげ、床を保護する機能的な役割と
②空間を彩り、雰囲気をまとめる(演出する装飾的な役割があります。

世界中の敷物は、古来より製造方法を変化させることで、様々な質感を生み出し、その製法は多種多様に発展してきました。
また、人々の使用目的(ニーズ)に合わせて、それぞれのサイズが生み出されました。

ここでは、現在まで発展してきた敷物が、どのように分類されているか、分類図とともに紹介します。

 

製造方法による敷物の分類

敷物は、まずパイル(表面を覆っている毛羽など)の有無によって分類されます。
その次に、織り・刺繍・接着・圧着・縫い付け・編みという大まかな製造方法に分けられ、その製造を「人間(手作業)」または「機械」がしているのかによっても分けられます。
そしてそれらは製法の違いによって、下の分類図の右端のように様々な製品名へ分類されます。

 

 

 

では、ロゴバの扱うキリムはどのように分類されるのか、キリムの特徴を踏まえて説明します。

まず、キリムの最大の特徴は、パイルがないことです。そのため、最初の分類では、「パイルがない」敷物へ分類されます。

 

 

 

次に、キリムは「織物(手織り)」として分類され、さらに「平織り(つづれ織り)」という技法へと分類されます。(平織り:経糸と緯糸とを1本毎に交差させてつくる最も基本的な織物組織であり、三原組織の1つ。)

日本の敷物にも、平織り(つづれ織り)で製造されている伝統的な織物がありますが、キリムは主にトルコなどの中近東で作製される手織りの織物です。

 キリムの種類についての詳しい紹介はこちら 

 

 

 そして、上記の分類図とは別に、サイズを基準として分けられた " 敷物 " を表す言葉たちについてそれぞれの特徴を紹介します。

 

" 敷物 " を表す言葉たち

敷物とは、主に「床に敷くもの」を指しますが、その敷物を表す際に、よく「絨毯」、「カーペット」、「ラグ」、「マット」という言葉が用いられます。

これらの言葉はしばしば混同して使われますが、絨毯以外は、本来、敷物のサイズを表す言葉です。

 

絨毯 / カーペット / ラグ / マット

絨毯

 

まず、「絨毯」とは敷物の一種として用いられる言葉であり、一般的には床全体に敷き詰めたものではなく、一部(面積の大小に関わらず)に敷くものを指します。

絨毯と聞いて「パイル(毛脚)が長く、やわらかい敷物」をイメージされるのではないでしょうか。そのイメージの要因として、「絨毯」に用いられている漢字が大きく関係しています。

「絨」は「厚地のやわらかい毛織物」、「毯」は「炎のように毛羽立つ・もうせん(毛氈)・毛むしろ・毛織の敷物」という意味がそれぞれあり、「毛羽立った敷物」を意味しています。そのため、「パイルが長く、やわらかい敷物」をイメージする傾向にあるのだと考えます。

ただ、上記の通り、敷物の一種として用いられる言葉なので、「パイルの無いもの」も絨毯と表現している場合も見受けますが、本来は「パイルのあるもの」を指す言葉です。

 

カーペット

 

カーペットという言葉は、日本と海外でイメージされるものに違いがあります。

日本でイメージされるカーペットは、一般的に床の一部に敷く3畳以上の敷物を指し、空間中央に敷く場合が多いです。そのため、床を保護したり、空間の雰囲気をまとめたりといった、機能的かつ装飾的な用途で用いられます。

一方、英語のカーペット(carpet)には、「一面の〜」という意味があります。
※ 例 [ a carpet of snow(一面の雪)]
つまり、海外では、カーペット(carpet)は、床の一部を覆うラグ(rug)と違い、一般的に床一面に敷きつめるものを指しているので、日本とは異なるものを指しています。


国(文化)の違いによって、同じ言葉でもイメージするものにズレがあり、必ずしも 敷物=カーペット、カーペット=絨毯 とならないことが分かります。

 

 

ラグ



ラグ(rug)は、全体ではなく一部に敷くサイズの敷物を指します。
日本でイメージされるラグは、一般的に1畳〜3畳程度の敷物に該当し、大きなサイズのラグは空間の中央部分へ、小さいサイズのラグはソファの足元など一部分を彩るためなど、様々な場所で用いられます。

床を保護する機能的な用途だけでなく、インテリアのアクセントとして、雰囲気を華やかにしたり、統一感を持たせたりできるので、装飾的な用途として用いられることも多くあります。


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マット



マット(mat)は、ラグよりも小さな一部に敷くサイズの敷物を指します。
日本でイメージされるマットは、一般的に1畳以下のサイズに該当します。

日本では、玄関マットやキッチンマット、バスマットなどに用いられています。通常は特定の場所で、実用的な用途があるものに「マット」という名称を付けています。
※ ちなみにラグマットは和製英語です。


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古来より人々は、身体を元にモノを測る「身体尺」を用いてきました。この「身体尺」でモノを測ると、そのモノの大きさをイメージする際に、実際にそのモノが目の前になくても「身体」によってイメージすることができます。

そして、身体尺を元に生まれた単位の1つとして、奈良〜平安時代に生まれた「畳」があります。 

「1畳」は、サイズを表す単位として、日本で非常に長く使われている単位です。「人が1人寝るために十分なサイズ」(90cm前後 × 180cm前後)を「1畳」とし、畳を” 暮らしの物差し “(床の広さや空間の大きさを測る → 敷物の大きさ)として用いてきました。

また、キリムや絨毯を織っていた遊牧民たちも、古来よりテント内で1人1人が寝るのに必要なサイズのものを基本サイズ( ≒ 畳に近いサイズ)として織っていました。

 

上記のように、カーペット、ラグ、マットという言葉は、一般的に曖昧なサイズの基準によって使われていますが、その曖昧なサイズを「1畳」を基準として考えると、どのくらいのサイズの敷物がカーペット(3畳以上)、ラグ(1畳〜3畳程度)、マット(1畳未満)に該当するのかが分かりやすくなります。

  

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