アンティークジャジム キリムラグ トルコ・シャバックキリム 196×148㎝ (No.20337)

通常価格 ¥286,000

税込

トルコのアンティークジャジム。

このキリムは、遊牧民シャバック(Şavak)族が織ったジャジム(Cecim)と呼ばれる織物で、本来は、遊牧民のテントの骨組みを固定するベルトとして織られた十メートル以上はある紐状の丈夫なキリムです。
ジャジムは、キリムの一種ではありますが、横糸で文様を表現する一般のキリムとは異なり、長い2本の縦糸を同じ列に走らせ(2本が同じ色の列と異なる色の列があり)、2本の縦糸の色が異なる部分は横糸が入ることで表と裏で現れる色が変わり表側に文様が現れる仕組みとなっています。(ジャジムには表面と裏面があります)

ところでシャバック族は、織物が得意なクルド系の遊牧民で、
トルコ中部東アナトリア地方のマラティヤを中心に暮らしていました。
現在マラティヤは、トルコ東部の鉄道網や道路網の要衝として栄えており、古くは、ユーフラテス川上流部の西岸に広がる標高950mの平原上に位置するアナトリア高原の古都として、ヒッタイト帝国(紀元前14世記が最盛期)以来の歴史を持っています。

さて、このジャジムは、織られてから100年以上は経つアンティークキリムと思われます。とは言え保存状態が非常に良く、色合い・文様デザインともに秀逸で、特に縦糸が織り成す文様の変化は見る者を飽きさせることがありません。
このようなジャジムは、現在ではテントで暮らす遊牧生活もなくなり、テントベルトの需要もなくなったため、新たに織られることはもちろん無く、残った古いものは細長く使い道が無いため、短く数本にカットされ、合わされて幅広の布に加工されます。
つまり、この一枚は再利用を目的に、遊牧民の子孫が加工した大変貴重な一枚と言えるでしょう。

 

 

※ 最後の写真でコーディネート使用している椅子は、日本[キタニ社]製の名作椅子で、“ND-01”(Nanna Ditzel / 1952)です。
撮影場所:ロゴバ東京