トルコのオールドキリム。
このキリムは、トルコ中南部、南東アナトリア地方のアドゥヤマンあたりで生活していたクルド人によって織られた“クルディッシュキリム(Kurdish Kilim)”です。
この地には多くの古代遺跡があり、中でもコンマゲネ王国のアンティオコス1世の像が並ぶ『ネムルト・ダウ遺跡』が有名で、この地が人類史の中で重要な歴史舞台であったことを物語っています。
特にこのキリムには、近隣のマラティヤやガズィアンテプ地域のキリムに似た“クルディッシュキリム(Kurdish Kilim)”ならではの特徴(文様、色合い、ふさの結び方etc.)が備わっています。
染めていないウールで織り上げたシンプルな茶色のストライプ部分と色染めした文様部分との適度なバランス、両端ボーダー部分に入れられたおおらかな刺繍文様と随所に織り込まれた織り手のアドリブデザイン、これらには織りそのもの(人生)を楽しむ素朴な遊牧民の遊び心が感じられます。
サイズ的には、リビングのソファーなどと合わせてお使いいただくか、床に置く絵としてお使いください。不思議と、空間に落ち着きと華やかさを演出してくれます。
撮影場所:ロゴバ東京