トルコのオールドキリム。
この“エシュメキリム”は、メインの文様が“ミフラーブ文様”で、一人用の礼拝用キリムとして織られたものです。ミフラーブ文様の内部には抽象化された“生命の樹”が描かれています。ここに描かれた生命の樹はとても立派で、周りの狼から家畜(主に羊・牛)を守る無数の文様とともに安全で豊かな生活を心から願っている織り手の気持ちが伝わってきます。
文様を描く横糸はウールですが、縦糸には丈夫なコットンが使われています。
エシュメはエーゲ海地方の内陸部にあるウシャク県に属する地方都市です。
県都があるウシャクは産業革命以前からとりわけ絨毯の産地として世界的評価を得、交易の要衝として栄えました。そうした中、エシュメ地区はキリムの産地として古くから名が知られています。
このようなサイズは、壁にかける絵として、または床に置く絵として用いることができますが、一人掛けの椅子とコーディネートして使うのもお勧めです。