このキリムは、トルコのエーゲ海地方の内陸部にあるウシャクあたりで、約20年前に織られたものです。
ウシャクはエーゲ海地方の内陸部に位置しウシャク県の県都です。
中央アナトリア高原とエーゲ海沿岸双方の気候の特徴を兼ね備え、古くから強い産業基盤を有し、電力網が整備されたトルコ初の都市です。特にオスマン帝国時代から皮革産業が盛んな地域で、産業革命以前からとりわけ絨毯の産地としても世界的評価を得、交易の要衝として栄えました。ウシャクに隣接するエシュメ地区は、キリムの産地として古くから名が知られています。
このキリムは、機械紡ぎされたウールを化学染料で染め、手織りされたものです。そのウールは、羊の皮を革に鞣す工程の中で採取し、機械で糸に紡いでいるため、オイル臭が残っています。
デザインとしては、四周ボーダー部分に“愛”の文様が描かれ、中央部分には“木に止まる鳥”の文様が描かれ、全体としては大きな三角形の連続で幸せの方向を指し示す“ミフラーブ”文様を構成しています。持ち運びのできる一人用の祈りの場(布:Pray Rug)になっています。
サイズ的には、一人掛けチェアなどと合わせてお使いいただくか、玄関マットや、床に置く絵、壁に掛けるタペストリーなど、インテリアのアクセントとしてお使いいただけます。
キャンプの際もぴったりなキリムです。