Copy of louis poulsen (ルイスポールセン) について レイアウト確認

遊牧民の絨毯



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GABBEH(ギャッべ)


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【 ギャッベとは 】

「ギャッベ」とは、ペルシャのザクロス山脈やその付近に住む遊牧民のガシュガイ族やルリ族などによって古くから織られている遊牧民の手織り絨毯の総称です。
それらは現在も母から娘へと代々織り継がれている伝統的な織物ではありますが、現在では、遊牧生活をしながら絨毯(ギャッベ)を織ることはほとんどなく、織り手は定住しながらギャッベを織っているのが実情です。

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ところで、かつてカシュガイ族の織り上げたキリムやギャッベの多くは、現在のファールス州の州都であるシーラーズの市場に集められていました。
しかし当時、ペルシャ語の「ギャッベ」は、織り目が粗く毛足が長くて重い絨毯のことで、『ざっくりとした』または『garbage=ゴミ』というような意味が込められていました。
つまり、精緻なペルシャ絨毯が好まれていたイランでは、絨毯には高度な織り手の技術や繊細さが求められ、洗練されたデザインが好まれていました。そして、ペルシャ絨毯はその精緻なデザインや色彩の美しさにこそ価値があるとされ、世界中で、富の象徴としてそれらを所有することが、その人の社会的地位の高さを表現することになるとまで考えられていました。
そのような時代にあって、非常に粗くて厚い形状の素朴な「ギャッベ」は、精美なペルシャ絨毯に比べ、まるで『ギャッベ=ゴミ』のように思われたのでしょう。
しかし時代が変わり、機械化・デジタル化・均質化が進んだ現在では、以前とは逆に多くの人々が心の豊かさを求め、個性や温かみのあるナチュラルな美を求めるようになりました。素朴な動物や風景など、織り手の生活に基づくモチーフで構成されたギャッベは、その一枚一枚に織り手の思いや温かみが感じられ、その素朴でユニークなデザインゆえに、多くの人々に愛されるようになっています。

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【 ロゴバのギャッベ・コレクションとは 】

ロゴバの視点でコレクションしたギャッベは、全て、ほぼ30年前の数年間にゾランヴァリ ”ZOLLANVARI” の家族* から直接ロゴバが購入し、現在まで保管していたものです。それらは当時の優れた織り手によって織り上げられた上質なギャッベで、一枚一枚が現在のゾランヴァリのモダンな展開に繋がる独自の個性を持った逸品です。 *当時、国立民族学博物館 教授で、イスラム文化・絨毯研究の第一人者であった杉村棟 氏のご紹介
その中には織り手のサインが織り込まれたものも多く、それらからは、織り手が時間をかけ心を込め織り上げた作品(ギャッベ)への愛情や自信が感じられます。



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ロゴバは、ギャッベの中でも小さなサイズをコレクションしています。
その理由は、ロゴバが『インテリアを楽しみたい!』という気持ちを大切にているからです。
一般に大きな絨毯は収納場所に困ります。インテリアを楽しむために最も大切なことは「四季折々に模様替えができる」ということです。中でも、床の風景(素材)を簡単に変えられることはインテリアを楽しむ上で特に重要で、敷物の有る無しで、お部屋の雰囲気は全く変わります。そのためにも、ロゴバは小さなサイズの絨毯をコレクションし、お部屋のアクセントとして簡単に移動できるサイズで、アーティスチックなギャッベをコレクションしてきました。
つまり、小さなギャッベ(敷物)は、季節や気分に応じた使い分けが可能で、『インテリアを楽しむには最適なアイテム』とロゴバは考えています。
そして、小さなサイズの敷物は空間のアクセントとして模様や色の選定がある程度自由で、その時のインテリアに合わせやすく、気軽に雰囲気を変えて楽しむことができます。



 

TULU(トゥル)

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【 トゥルとは 】

「トゥル(TULU)」とは、古くからトルコの遊牧民(テュルク)が自分たちの生活のために織っていた素朴な手織りの絨毯です。
トゥルは、平織りの経糸(たていと)に糸を結びつけてパイル(毛足)を作り出す手法で、嵩張らず平坦になるよう、緯糸を数段通してからパイルを結びつけて織っているのが一般的です。
パイルの風合い、長さ、柄ゆきなどは千差万別で、遊牧民自身が日常使いしていたこともあり、文様はいたってシンプルで素朴です。がしかし、大自然の中で生活していたため、トゥルには大らかで自由さが感じられ、織りを楽しんでいるように思われる作品も多く見受けられます。

ところで、トルコでは既に遊牧民が存在しなくなっています。そのため、地元トルコをはじめ欧米では、トゥルはレアなコレクターの間で根強い人気を博しており、良質でユニークなトゥルは評価が高くとても貴重です。

 

Modern TULU(モダン・トゥル)

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【 モダン・トゥルとは 】

「2004年からの数年間、トルコではかつての遊牧民の女性のように素朴な手紡ぎのウールを紡ぐ人がほとんどいなくなったため、ダメージのあるアンティークやオールドキリムのウールを解いて風合いある絨毯(トゥル)を織るプロジェクトが、トルコの遊牧民の伝統を引き継ぐ子孫たちの間で起こりました。 → モダン・トゥル ロゴバはその活動を現地で支持し全面的に支援しました。その活動で織り上がった絨毯は、正しく現代センス溢れるモダンなTULUであり、現在では、入手困難と言えるユニークな逸品です。

このプロジェクトは約5年で終了しましたが、今から考えると、いわゆる【SDGs】でありエコ活動であったと言えます。